eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に対する考察
2018年7月3日、三菱UFJ国際投信からS&P500指数に連動するインデックスファンドが遂に登場します。
遅らばせながら「eMAXIS Slim 米国株式」について考察していきたいと思います。
既に「iFree S&P500」や「楽天VTI」の存在があるので、「待ってましたー!!」という感じではありませんでしたが、やはり驚きました。
沢山のブロガーさんが記事にしていますが、eMAXIS Slimシリーズは「fat」シリーズの恩恵あってこその低コスト提供だと思っていました。
「fatシリーズ」の設定がない、S&P500連動のインデックスファンドは出さないと考えていたからです。(3地域均等型からこの法則は崩れています)
そんな「eMAXIS Slim 米国株式」を見て行きたいと思います。
◆ eMAXIS Slim 米国株式の基本データ
・ベンチマーク S&P500
・為替ヘッジ なし
・ファミリーファンド方式
・信託報酬 0.1728%(税込)
◆類似のファンドとの比較
・iFree S&P500インデックス (信託報酬0.243% 約40%がETF運用)
・楽天VTI(信託報酬0.1696% ETFを買い付けるだけ)
信託報酬の高さで言えば、楽天VTI<eMAXIS Slim 米国株式<iFree S&P500になります。
とはいえ、現物運用されるようですので、ETF4割のiFree S&P500と10割の楽天VTIを比べると自分ならば eMAXIS Slim 米国株式を選択するかな~といった感じです。
なんでS&P500をラインナップに加えたのか勝手に考察
S&P500は今後、一般の方にとってもメジャーな指数になっていくだろうからその先取りではないかということです。(いや、既に超メジャーなんですが)
このeMAXIS Slim 米国株式はやはり「つみたてNISA」対応の商品になるはずです。
そして今、つみたてNISAで投資をしている層は謂わば先行者、アーリーアダプターだと思われます。
2018年3月末時点でつみたてNISAの口座数は約50万ですから今後も増加の一途を辿ると思われます。
これから全体の60%を占めるアーリーマジョリティとレイトマジョリティの大きな層がやってくるわけです。ここが第2の勝負どころです。
当初は国際分散投資と言うことでMSCIコクサイを選択していた人も投資について勉強していく中で、「S&P500」に投資したくなっても不思議はありません。
楽天VTIは指数が違うので、残るはiFree S&P500のみです。
eMAXIS Slim 米国株式は業界最低水準の信託報酬を目指し続けますから、勝負は見えてしまっています。
自分は現在iFree S&P500を積立していますが、そのコスト差はたった「0.07%」なんですが、「0.2%」代と「0.1%」代の差は果てしなく大きい気がします。
新規設定された折は、純資産残高の積み上がり具合を見ながらiFree S&P500に動きが無ければ切替…でしょうか?