本多静六というお方。「私の財産告白」を読んで
週末も仕事でした。
経理事務なので、四半期決算のためフルスロットルです。
ショボショボくたくたです。
ところで、本多静六(ほんだせいろく)という方を知りました。
節約ブログを読んでいるとこのお方の名前がかなり出てきます。
自分は恥ずかしながら、誰それ?でしたので調べました。
調べてわかった事は、造園家、投資家として非常に有名な方ということ。
著書である「私の財産告白」は貯金のバイブルと言われており、
多くの人から支持を受けていること。
なので、自己投資として購入し、読んでみました。
この本は「私の財産告白」と「私の体験社会学」の2部構成ですが
まずは「私の財産告白」を読んで覚えておかなければならないことはなにか。
自分なりの感想をまとめてみました。
◆本多式「四分の一」貯金
給与から一定額を天引積立し、その残ったお金で生活する。
また、臨時所得(ボーナスや会社の経費精算)は全額貯蓄すること。
但し、利息収入・配当金は通常収入に組み込み四分の一を貯蓄すること。
◆生活する上で虚栄心は捨てること
今までの習慣をやめること。
また、自分の値打ち以上にいい生活をしようとは思わないこと。
氏曰く、金の値打ちの人は、銀の生活を、これが自分の値打ちが銅しか
無いのにもかかわらず、金・銀に見せようとするから節倹できない。
ワンランク下の生活を心がけること。また、家計簿をつけ支出を把握すること。
◆消費面での節約だけでななく、本業以外のアルバイトに努めること
◆「二割利食い、十割益半分手放し」
証拠金売買はせず、保有株価が20%上昇したら利食いする。
思わぬ暴騰で2倍になったら、半分を現金化して定期預金する。
また、値下がり時には損切りせず長期保有する。
◆好景気時代には勤倹貯蓄を、不景気時代には思い切った投資を、
時期を逸せず巧みに繰り返すこと
◆天丼哲学
月1万円の生活をしている人が2万円の生活(贅沢)をしたからといって、
幸福度は2倍にはならない。人生の幸福は、現在の状況ではなく、
これから上向きなのか、下向きなのかで変わってくるもの。
◆金は貸すな借りるな
これらが自分が重要と思ったことです。
言っていることはとても平凡なのですが、これをきちんと実行できる人は
何パーセントくらいいるのでしょうか。
自分もお金の流れをきちんとルール化して家計管理に気をつけていかねば
と固く誓いました。
ところでこの本は、読みにくいとかそういうことはありません。
多少、昔の言葉(魚をオトトと言ったり)を使っていますが、非常にわかりやすく、
また、話の流れも上手だと思います。
届いてすぐにいっぺんに読んでしまいました。
単純に読み物として楽しいです。
ところで自分が知っている人物で「加藤文太郎」という人が同じ時代にいました。
この人は、登山家なのですが、まだ冬山登山の黎明期にたった一人の
単独行で数々の偉大な記録を残している方で、「孤高の人」という小説の
モデルとなった人物です。
清貧実直でこつこつ実力をつけていくところが、似ているなと思いました。
(明治から昭和にかけての偉人はしのまっすぐな考え方が似ていると
思います。時代背景なのでしょうか…)
また、投資方法についてはあまり詳細には述べられていません。
鉄道株を購入したこと、山林(不動産)を購入したことは記されていますが、
当時の投資環境がどのようなものだったのかは、自分ではわかりませんし、
現代にそのままあてはめることはできないと思います。
但し、作中でもありますが、王道のやり方と言われるものや、
考え方はたとえ時代が違っても、変わらないものが多いです。
参考にさせていただきながら今後に生かしていこうと思いました。