ウォール街のランダムウォーカーを読みました。
こんにちは、ひねぷーです。
インデックス投資家からの絶大な支持を誇るバートンマルキール氏の
「ウォール街のランダムウォーカー」を読みました。
(ここが重要です!(笑) 読破ではないし、完全理解とは遠いですが…)
考えたことをメモしていきたいと思います。
ちなみブックオフで買ったのですが、その後、判明したのが最新版ではなく
ひとつ前の原著第10版でした。
ちゃんと確認してから買うべきでした。
◆「スマートベータ」や個人向け金融商品についてアップデート
第11版では、最新のデータに改訂しているほか、市場効率性の問題に関して、いま注目を集める「スマートベータ」に関する内容を拡充している。また、アメリカにおける個人向けの具体的な金融商品を詳解した「ランダム・ウォーカーのためのフィットネス・マニュアル」を追加。海外の商品で運用する人にとっても有益な内容となっている。(Amazon 内容紹介より)
うぉぉ!下手こいた・・・
この本は、全4部、14章からなる総ページ数469pの非常に分厚い本です。
嫁から怪訝な目で見られております。
第1部は「株式と価値」
第2部は「プロの投資家の成績表」
第3部は「新しい投資テクノロジー」
第4部は「ウォール街の歩き方と手引」
実践編としては第4部・第13章の「投資家のライフサイクルと投資戦略」からに
なり、具体的にどう投資を実践していけばいいかの記述があります。
この章の項目は以下のようになっています。
・リスクリターンは正比例する
・リスクは投資期間に正比例する ☆
・ドルコスト平均法はリスクを効果的に軽減する ☆
・リバランスによってリスクを減らしリターンを高める
・リスク選好とリスク許容度を区別する
・ライフサイクルに合わせた投資の手引
とあるのですが、特に自分は年齢別のアセットアロケーションが最も参考になりました。
本を読んでいて思ったことはもちろん年齢だけではなく、その人の年収、投資が出来る金額、家族の状況(健康面や教育費用等)などすべて考慮した上でアセット比率を決めないといけないし、継続積立が成功のカギになるインデックス投資では、自分の精神的な面を意識して株式比率を考える必要があると感じました。
とはいえ、一般的に言われているのは「100-自分の年齢=株式比率」なので、
それを守る形での運用を視野に入れて比率を決めていこうと思います。
但し!☆が付いている部分に疑問を唱える方々もいます。
この本では、運用期間が長ければ長いほどリスクが少なくなると書いてありますが、
読んでいて思ったのは、運用期間が長くなればなるほど運用金額が大きくなり、
市場から受ける影響も大きくなるのではということです。
長期的には、平均5%ほどのリターンを過去の歴史から得ることが出来るだろうと思っていますが、暴落時に受ける影響も半端なくなるので、解約時の状況を考慮する必要があり、つまり、その時点で見ていくと、リスクは決して減ることはないと言えそうです。
(年齢の増加とともにリスクが低いアセットの比率を高めることでこの問題は概ね解消することができるとは思います)
こんな、記事がありました。
「標準偏差」「標準誤差」の違いだそうです。
また、ドルコスト平均法についても、長期的に上昇トレンドが続くのなら、基準価格が低い時点で一括投資をした方が、最終リターンは大きいです。
(このことは本の中でも言及されていました)
基準価格が短期的に上下するからこそ生きてくる手法である。というのが現時点での感想です。
考えたことは色々なのですが、自分のような大きな資産が無い、サラリーマンがとれる手段はインデックスファンドを毎月コツコツ購入し続けることが一番簡単で、しかも負けない手法です。(このへんはマルキール氏の言うとおり)
今まで通り積立を続けていき、下げ相場ではこの本を読み返す!
それで売却したい気持ちを抑える。
ということでずっと手元に置いていこうと思います。
ウォール街のランダム・ウォーカー〈原著第11版〉 ―株式投資の不滅の真理
- 作者: バートン・マルキール,井手正介
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社
- 発売日: 2016/03/10
- メディア: 単行本
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